伊吹山 冬季登山
今回は冬の伊吹山登山です。これまで春から秋までは何度も登ってますが、雪の伊吹山はアイゼンやピッケルなど本格的な雪山装備が必要な為なかなか行けませんでした。
今年からはやっと装備も整い、伊吹山に満を辞して挑戦です。
ちなみに行ったのは1月30日です。
伊吹山は標高1377mと低山ながら日本百名山に選ばれる滋賀県の最高峰。冬は日本海側からの季節風の通り道になり、非常に雪が多い。1927年2月に世界最深積雪記録の1182㎝の記録があり、現在でもその記録は破られていないとの事。
道の駅伊吹の里旬菜の森で車中泊
まずは毎度の車中泊。
登山口の駐車場で仮眠を取る事も可能ですが、トイレや朝食、買い出し等の事を考えると登山口近くの道の駅で車中泊し、朝登山口までの移動時にコンビニに立ち寄るのが理想です。
そこで今回は道の駅伊吹の里旬菜の森で車中泊です。
ここからは伊吹山がどん、と見えます。
上野の登山口までは車で5分ほど、途中にコンビニもあります。
コンビニで朝食を済ませ、飲み物や食料を調達。登山口に向かいます。
上野の登山口には沢山の駐車場がありますが、今回初めて伊吹山300円新駐車場に停めて見ました。Google mapではここ。
値段が安いのはもちろんですが、トイレや靴洗い場、更衣室もありなかなか使えそうでした。入ってはいないのでトイレと更衣室はどんな感じかは分かりません。料金は備え付きの用紙に車のナンバーと日付を記入してして一緒に箱に入れるシステム。
いざ伊吹山へ
入山金300円と登山届けを出していざ伊吹山へ。
登山口から一合目までは聞いてはいましたがなかなかのぬかるみです。登りは転ぶとかはなさそうですが、下りが苦手な方は泥まみれになる恐怖と戦う事になりそう。
一合目からはさらにひどいぬかるみが朝のうちは凍っているという感じの道。下山時はひどい事になる予感。
二合目あたりからやっと雪が増えてきます。
振り返ると南側は霊仙山。
3合目手前でやっとこれくらいの雪。
さすがに3合目より上は雪の世界。
3合目や山頂のトイレはこの時期は使えません。トイレは一合目で済ませましょう。
三合目の休憩所でアイゼン装着。
雪が少ないので、中にはチェーンスパイクや軽アイゼンの方もちらほら。
我々は12本爪です。
この日は登りはなかなかペースが上がらず、ほぼコースタイム通り。
前回のダイトレのトレイルランニングから中1日なので、疲労が抜けてないのか。
前回の記録。
ダイヤモンドトレイル、トレイルランニング - ujii’s outdoor
嫁はアイゼン付けるとご機嫌になる人で、ぐいぐい進んでいきます。安心感がいいようです。
ご機嫌。ぼそっと「楽しいっ」てつぶやいてました。
避難小屋で一息つきます。この日は天気も良く何より風がなかったのであついあつい。
避難小屋からが冬の伊吹山の本番。
斜度が上がってきました。
伊吹ブルー?八ケ岳に負けてません。
見上げるとなかなかの急登。
最後の急登を超えました。
無事登頂。
何度か登っている伊吹山ですが、これまでで一番の展望。
絶景を愛でながらベンチで御飯、デザート、コーヒーのご褒美タイム。
冬の伊吹山の山頂は寒いか強風か、ガスガスでのんびりごはんとか食べれない事の方が圧倒的に多いはずですが、この日はポカポカで風もなく最高でした。
さて、下山です。
名残惜しい白と青の景色を振り返る。
ここからは尻セード?を夫婦で楽しみながら降りていきます。
好天の伊吹山なので登って来る方もまだまだいるのでそこは周りを良く確認してからですね。
この日はスキーで下ってる方もいました。
避難小屋までは一気に下り、そこからは普通に歩いていきます。
三合目を過ぎ、雪が無くなる直前でアイゼンを外しました。アイゼン外した後の不安感はなんとも言えません。
二合目手前からは朝は凍っていた泥が完全に溶けてもはや雪解け水が流れている状況。
予想通り、一合目までは完全に負けられない戦いです。
泥が靴の裏にくっつき泥ダンゴになってたまっていきます。足が重い。
これはこれで楽しいのですが、精神をすり減らします。なんせ靴のグリップなど関係無く泥ごと滑っていきます。
そして、夫婦共に転ぶ事なく一合目に到着。
ここまでのぬかるみははじめてでした。
この区間に比べれば一合目から下はたいしたことはなかったです。
最後まで気は抜けないですが、終始天気に恵まれ、泥道で転ぶ事もなく無事に駐車場に戻ります。
登山靴、ゲイター、ポールなど泥まみれになったものを全てきれいに洗うのが本当に大変でしたが、これにて登山終了です。
下山後温泉は?
だいたいいつもは近場のジョイ伊吹の薬草湯に行ってましたが、冬季(11月〜3月)は土日しか営業しておりません。
そのため、今回は登山口から車で20分ほどのあねがわ温泉へ。
あねがわ温泉は安くはないですが、なかなか大きな温泉で食事もできます。トレイルランニングからの伊吹山登山でまあまあ疲れていたのでここで食事も済ませてしまいました。
さて、あとは大阪まで帰るだけとなります。
今回は最高の天気に恵まれ、最高の登山になり、大満足でした。
冬山は天気次第で過酷な状況にもなります。
そういった経験も少しずつ積んでいって、スキルアップもしたいのですがね。
さてと、次はどこ行こうかな?